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私が今まで書いてきた詩を掲載しています。 無いとは思いますが、無断転載(盗作)、複製等は禁止です。 閲覧者様の暇つぶしになれたら幸いです。

小さな耳が聴く音は

「小さな耳が聴く音は」
(2020年7月14日作)

雨が地面を叩く音
新緑の木の葉がこすれ合う音
閉めきった窓の外でびゅうびゅうと吹く風の音

小さな子どもは
どんな音も初めて聴く音

ビー玉が床の上を転がる音
テーブルに乗る幾つもの皿の音
朝に鳴くスズメと夕方に鳴くカラス

小さな子どもは
どんな詩人にもかなわない
素直な耳を持って音を聴く

小さな子どもが
唯一懐かしむ音は
母の胸で鳴り響くあの鼓動だけ
その音を聴けば
小さな子どもは
いつの間にやらすやすやと
心地良さそうに眠り始める
まるで胎児の頃のように
体を丸め 眠っている
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