「悲劇の聖女」
(2026年1月22日作)
フランスの救世主ジャンヌ・ダルクは
王様へ冠を与えたのに
王様は恩を仇で返しました
ジャンヌはイギリスに捕まって
牢屋に閉じ込められ
怒鳴られ、穢され、罵られ
最期は十字架にくくりつけられて
火あぶりの刑に処されました
焼け残った心臓も骨という骨も
余すところなく灰にされ
セーヌ川へ流されました
ジャンヌの全身を包んだ炎は
どれほど熱かったことでしょう
ジャンヌの遺灰が落とされた川の水は
どれほど冷たかったことでしょう
ジャンヌが魔女だと決めつけられても
酷い辱めを受けたとしても
ジャンヌが敬虔なキリスト教徒で
清らかな聖女であるという事実は
今後覆ることはありません
死後の世界で
ジャンヌはきっと神様からも
愛されたに違いありません
十九年という短い人生
戦地で馬に乗り旗を持ち
駆け抜けたジャンヌ
今、天国にいるあなたは
どんな顔をして
私たちを見下ろしていますか?