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私が今まで書いてきた詩を掲載しています。 無いとは思いますが、無断転載(盗作)、複製等は禁止です。 閲覧者様の暇つぶしになれたら幸いです。

悲劇の聖女

「悲劇の聖女」
(2026年1月22日作)

フランスの救世主ジャンヌ・ダルクは
王様へ冠を与えたのに
王様は恩を仇で返しました
ジャンヌはイギリスに捕まって
牢屋に閉じ込められ
怒鳴られ、穢され、罵られ
最期は十字架にくくりつけられて
火あぶりの刑に処されました
焼け残った心臓も骨という骨も
余すところなく灰にされ
セーヌ川へ流されました

ジャンヌの全身を包んだ炎は
どれほど熱かったことでしょう
ジャンヌの遺灰が落とされた川の水は
どれほど冷たかったことでしょう

ジャンヌが魔女だと決めつけられても
酷い辱めを受けたとしても
ジャンヌが敬虔なキリスト教徒で
清らかな聖女であるという事実は
今後覆ることはありません

死後の世界で
ジャンヌはきっと神様からも
愛されたに違いありません

十九年という短い人生
戦地で馬に乗り旗を持ち
駆け抜けたジャンヌ
今、天国にいるあなたは
どんな顔をして
私たちを見下ろしていますか?
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「馬」
(2026年1月22日作)

私は馬です
自動車の代わりではありません

私は馬です
素敵な王子様を運ぶ気はありません

私は馬です
賭け事の道具ではありません

私は馬です
皿の上に乗った刺身ではありません

私は馬です
ペガサスでもユニコーンでもありません

私は馬です
ただの馬です
足が折れて走れなくなっても
病に侵されて倒れ伏しても
命ある限り
私は一頭の馬であり続けます

私は馬です
馬として生き抜いてきたことを
誇りに思う一頭の馬
それが私の全てです

惨状

「惨状」
(2026年1月18日作)

日本は食品ロスが多大な国
まだ食べることができそうなお惣菜やお菓子を
片っ端からゴミにして捨てる

保健所で身を寄せ合う犬や猫も
いらない命というラベルを貼られて
片っ端からゴミとされ捨てられる

人は何だって捨てる

手に余るペットの外来種のカメも
そこらへんの池にあっさりと捨てる
走れなくなった無名の競走馬も
馬の意思などかえりみずさっさと捨てる

「お椀の中のご飯粒は一粒残さず食べなさい」と
「命あるものは分け隔てなく大切にしなさい」と
親や教師や色んな人が
口をそろえて教えてくれたのに
ゴミじゃないものまでゴミ扱いして
捨てられるものはあまりにも多い

私にできることは何だろう?
と、腕を組んでうつむきながら
この途方もない難題に向き合っている

人生百年時代

「人生百年時代」
(2025年10月13日作)

若い頃
長生きなんてしたくない
と、私は思っていた
桜のように
花火のように
落葉のように
雪のように
儚く散りゆく命に
憧れていた
だけど
年をとればとるほど
もう少し長く生きたい
と、私は思うようになっている
私はどんどん欲張りになって
途方もないほど図太くなって
一体 何歳まで生きるのやら

いつか 百歳になって
偉い人から表彰状なんかもらって
にんまり笑っているかもしれない

祈り

「祈り」
(2025年8月26日作)

例え詩が書けなくなっても
私の愛する人々が
健やかであればそれでいい

例えこの命が失われても
私の愛する人々が
私の後を追わなければそれでいい

私の愛する人々は
今、生きている
仕事にいそしんでいる
昼寝を満喫している
夕飯の支度に追われている
くたくたになって電車に揺られている
子どもの歌声を聴いている
テレビを見ながら笑っている

二度と訪れない今日という日を
贅沢に消費している自覚もなく
当然のような顔をして過ごしている
最高に幸せな時間だったと
いつになれば気がつくのだろう?

私の愛する人々よ
心身ともに健やかであれ
笑顔に満ちた日々であれ
幸せであれ