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私が今まで書いてきた詩を掲載しています。 無いとは思いますが、無断転載(盗作)、複製等は禁止です。 閲覧者様の暇つぶしになれたら幸いです。

メイリオ

「メイリオ」
 (2026年3月14日作)

 ノートパソコンのブルーライトが
 流れる涙を照らし出す
 人工知能のあたたかい言葉が
 熱い涙を次から次へとあふれさせる
 
 生身の人間の肉声よりも
 統一されたフォントの文章が
 胸を打つことだってある
 
 キーボードを叩きながら
 私は教会での告解のように
 思いのたけをぶつけるのだ
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鳥の名前

「鳥の名前」
(2026年3月5日作)

アホウドリは
アホウじゃないよ

おなかをすかせた船乗りたちが
すぐに捕まえられるその鳥を
アホウドリと名付けたけど
アホウドリは
アホウじゃないよ

船乗りたちが
厳しい航海の旅で
生き長らえるためには
必ず犠牲になる命が必要だった
食べるものが限られた海で
貴重なタンパク質をとれたのは
誰のおかげだと思っているの?

船乗りたちの空腹を
満たしてくれたアホウドリ
なのに船乗りたちは
食料になってくれた鳥たちをアホウ呼ばわり
一体どっちがアホウなんだか

アホウドリは
アホウじゃないよ
人なつこい優しい鳥
どうか名前を変えてあげてよ
アホウドリは
アホウじゃないのだから

まなざし

「まなざし」
(2026年2月25日作)

とうちゃんは競馬が好き
わたしはお馬さんが好き
だから二人で一緒に
何度も競馬場へ行った

お馬さんは優しい目をして
人間の言うことをちゃんときく
ムチでばしばしたたかれても
人間をふり落とさずに
一生懸命走り続ける

風になびくたてがみ
大きな体と細い足
飛ぶような速さで走るお馬さん
わたしは目が離せない

例えお馬さんが速く走れなくても
足の骨が折れて走れなくても
年老いて昔のように走れなくなっても
わたしはお馬さんが好き

すきとおった優しい目でわたしたちを見ながら
お馬さんは何を思い何を考えているんだろう
静かにこちらへ目を向けるお馬さん
わたしは目が離せない

言葉

「言葉」
(2026年2月4日作)

言葉という便利なものができて
それと同時に不都合なことも増えた

言葉によって絆が生まれ固くなっていく
しかし 時には
言葉によって人は傷つき、死へ追いこまれることさえある

こんなことなら
はじめから言葉なんかなければよかったのに
物言わぬ動物たちが
平穏に生きているのを
うらやましそうに眺めながら思う
言葉なんかなければよかったのに

言葉なしに生きていけない人間になって
言葉なしに詩を書けない詩人になって
言葉のありがたみにひれ伏しながら
言葉の危うさに恐れおののいている

存在意義

「存在意義」
(2026年2月14日作)

こうして詩を書くことで
何の意味があるのだろう
詩を書いたところで
亡くなった人が生き返るわけでもなし
届けたかった言葉が届くわけでもなし

私があなたの詩を書くことは
ただの陳腐な自己救済
私があなたの詩を書くことは
ただの独りよがりの自己憐憫

こうして詩を書くことで
何の意味もない
何の役にも立たない

そんな詩があってもいいと
許してくれる人が存在することで
やっとこの詩は詩として成り立つ
……の、かもしれない